寝ても覚めても痛い

「動きに関係なく、どんな姿勢でいても激しい腰痛が改善しない」という場合について

こういう場合は、腰痛の原因が内臓から来ている事例が多い為、
整形外科ではなく、総合病院などで詳しい検査をしてみる事を検討してみて下さい。

その場合は、病院の医師にも明確に腰痛の症状を話した上で、「内臓疾患からきている腰痛の可能性も一緒に検査してください」と依頼しておくと良いでしょう。

また、熱がでたり、腹痛を繰り返したり、不正出血があったり、他の症状が同時に出てきた場合は要注意ですので、早期の検査をして下さい。

「内臓疾患が原因の腰痛」について解説していきます。

腰痛をひきおこす内臓疾患は数多くありますが、その中でも最も注意すべきは
癌　(悪性腫瘍）です。

癌の種類は様々ですが、一般的に多いのが、「泌尿器の癌」・「消化器の癌」や、

女性には更に「子宮癌」や「卵巣の癌」などがあります。

お腹の内側にある「内臓の癌」であれば「腰痛」をひきおこす可能性がありますので、
日中、夜間、就寝中動きに関係なく腰痛がある場合は、

早めに総合病院でのトータルな検査をしてみた方がいいでしょう。

理由は、癌などの場合、早期発見できれば治癒率が高いからです。

癌以外では、循環器系、消化器系、泌尿器系、婦人科の病気、
インフルエンザや風邪なども、「腰痛」を起こします。

たとえば、
消化器系では、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、膵炎。
泌尿器系では、前立腺肥大症や尿管結石、腎盂腎炎。
循環器系では、腹部大動脈瘤。
婦人科の病気では、子宮筋腫、子宮内膜症。

その他にも多種類ありますが、

どんな姿勢でいても腰が痛い場合は、
内蔵疾患が原因になっている事を頭の片隅に入れておいてください。

朝に腰痛があり、すぐに緩解する　⇒　運動不足、布団やベットのスプリングが柔らかい

10分程歩くと両足がしびれてくる　⇒　脊柱管狭窄症

長時間の立位、歩行、うつぶせ寝でお尻に重ダルさを感じる　⇒　腰椎すべり症
夜間冷や汗が出るほどの背中の痛み　⇒　腎石症

仰向けでの腰の痛みが増す　⇒　腰椎圧迫骨折

治療後痛みが緩解し、少しの間は楽だが、また突然痛くなる　⇒　膀胱障害

食後数時間後にみぞおち、背中、腰が痛くなる　⇒　急性膵炎

足のしびれ、血圧とコレステロール値が高め、動脈硬化　⇒　バージャー病

朝方に強い頭痛があり、吐くと楽になる　⇒　脳腫瘍

微熱、頭痛、肩こり、ダルさが数週続く　⇒　急性白血病

頭痛、発熱、吐き気、首の後ろが硬直　⇒　髄膜炎

しつこい肩こり、空咳が続く、血痰が出る　⇒　肺がん

めまい、目を閉じて指で鼻が触れない　⇒　小脳障害

生理中に腰痛が増す　⇒　子宮内膜症、子宮筋腫

腰の骨（中央）に痛み、体重が減る　⇒　骨髄腫、骨腫瘍