ハッカ油



薄荷葉(Mentha arvensis Linnè var.piperascensなど)を水蒸気蒸留することにより得られる精油(取卸油)から、冷却して主成分であるL-メントールを析出させ取り除き、それを精製したもの。

ハッカ油はL-メントールと共に、医薬品や食品添加物など様々なかたちで使用されています。

ハッカ油は、以下の通り医薬品原料として日本薬局方に定められた規格があります。



ハ ッ カ 油
Mentha Oil
OLEUM MENTHAE JAPONICAE
ハッカ油

 本品はハッカ Mentha arvensis Linnè var.piperascens Malinvaud (Labiatae) の地上部を水蒸気蒸留して得た油を冷却し、固形分を除去した精油である。
 本品は定量するとき、メントール(C
10H20O : 156.27) として、30.0%以上を含む。

性状  本品は無色〜微黄色澄明の液で、特異でそう快な芳香があり、味は初め舌をやくようで、後に清涼となる。
 本品はエタノール(95),エタノール(99.5),温エタノール(95),又はジエチルエーテルと混和する。
 本品は水にほとんど溶けない。
屈折率  1.455〜1.467
旋光度 -17.0〜-36.0°(100mm)
比重 0.885〜0.910
酸価 1.0以下
純度試験 (1) 溶状 本品 1.0mL に薄めたエタノール(7→10) 3.5mL を加えて振り混ぜるとき、澄明に溶ける。更にエタノール(95) 10mL を追加するとき、液は澄明か、又は濁ることがあってもその混濁は次の比較液より濃くない。
 比較液 : 0.01mol/L 塩酸 0.70mL に希硝酸 6mL 及び水を加えて 50mL とし、硝酸銀水溶液 1mL を加え、5分間放置する。
(2) 重金属 本品 1.0mL をとり、第2法により操作し、試験を行う。比較液には鉛標準液 4.0mL を加える。(40ppm以下)
定量法  本品約5.0gを精密に量り,エタノール(95)に溶かし,正確に20mLとする.この液10mLを正確に量り,内標準溶液10mLを正確に加えて試料溶液とする.別に定量用L-メントール約10.0gを精密に量り,エタノール(95)に溶かして正確に100mLとする.この液10mLを正確に量り,内標準溶液10mLを正確に加えて標準溶液とする.試料溶液及び標準溶液1μLにつき,次の条件でガスクロマトグラフ法により試験を行う.それぞれの液の内標準物質のピーク面積に対するメントールのピーク面積の比QT及びQSを求める.

  メントール(C
10H20O)の量(mg)=定量用L-メントールの量(mg)×QT/QS

内標準溶液 n−カプリル酸エチルのエタノール(95)溶液(4→100)
操作条件
 検出器:水素炎イオン化検出器
 カラム:内径約3mm,長さ約2mのガラス管に,ガスクロマトグラフ用ポリエチレングリコール6000を酸処理した180〜250μmのガスクロマトグラフ用ケイソウ土に25%の割合で被覆したものを充てんする.
 カラム温度:150℃付近の一定温度
 キャリヤーガス:窒素
 流量:内標準物質の保持時間が約10分になるように調整する.
 カラムの選定:標準溶液1μLにつき,上記の条件で操作するとき,内標準物質L-メントールの順に流出し,その分離度が5以上のものを用いる.
貯 法
保存条件 遮光して保存する.
容 器   気密容器.

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