薄荷について

薄荷

中国 安徽省
Mentha arvensis(和種薄荷)

一般には、薄荷は薄荷草の総称です。
和種薄荷(ジャパニーズミント)
緑薄荷(スペアミント)
西洋薄荷(ペパーミント)等の総称であり、
ハッカ取卸油、メントール、脱脳油等、薄荷産品の総称として、用いられる場合も多くあります。


和種薄荷は古来、日本に自生していたものと言われ、万葉の時代には「めぐさ」と呼ばれていました。疲れ目などに目草、目貼り草、目ざめ草として用いたことに由来するものです。
その後、中国との交流から、中国語の漢字が導入され「薄荷」が日本式に「はっか」と発音され、定着しました。

ハッカは植物分類では、唇形科紫蘇科薄荷属に属します。
 
唇形科植物は唇形花をつけます。
仲間には、シソ、セージ、タイム、ラベンダーなどがあり、これらはハーブとしてよく知られています。

ハッカは、宿根性で、暖地では、3月頃萌芽し、7月頃花を咲かせ、寒地では5月頃萌芽し、9月頃花を咲かせ、つぼみが着く頃、精油の含量が最も多くなります。
特異な芳香があり、葉を口に含むと清涼感があります。

精油は、乾燥葉を水蒸気蒸留して得ます。
これを薄荷取卸油と言います。
そして、植物から得られる固有の芳香を有する揮発性の油をその植物の精ともいうべき精油(essential oil )と呼びます。
この薄荷取卸油を-20℃に冷却すると、結晶が析出します。これが、L−メントール(薄荷脳)です。
また、残油を薄荷脱脳油と言います。


ハッカ油の主成分はL-メントールであり、ピネン、リモネン、メントン、メンチルアセテート等が存在します。




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