(C)TOSSインターネットランド /中学校/2年生/社会科/鎌倉時代/武士/



Web版 中学校社会科指導大辞典

12.  2枚の絵で武士のくらしを考えさせる(渡辺 尚人氏実践)

芝勢宣明(TOSS中学岡山「カブトガニ」)

  歴史単元の中で,武士の登場により生活様式が大きく変わる。寝殿造りと武家造りの2枚の絵を対比させ,考えることで,大きな時代の変化をつかませる授業。鎌倉時代の導入に最適である。

  日本教育技術方法体系 14巻 中学校社会科大事典・12 渡辺尚人氏の論文をWEB化したものである。

まず資料を配布する。教科書より引用したもの。大阪書籍P56/57の間の挿絵とP70の挿絵

発問1 どちらが武士の家ですか。

上が貴族の屋敷で「寝殿造」,下が武士の屋敷で「武家造」であることを確認する。

発問2 「寝殿造」と「武家造」を比べて,気づいたことをすべて書きなさい。

発問3 武士に家は何でできていますか。

・木,わら

板やわらでできている武士に家は,寝殿造にくらべてつくりが簡単です。これが武家造の特徴です。

発問4 屋敷のまわりを川が流れていますね。これを掘といいます。堀があったり,へいがあったり,屋敷が少し高くなっていたりするのはどうしてなのでしょう。

1分間でノートに書かせる。

・敵が攻めてくるのを防ぐため。

・どろぼうに入られないようにするため。

堀やへいや土塁(土を盛って高くしている部分)は,敵の侵入を防ぐための工夫なのです。これが武家造のもう一つの工夫なのです。

発問5 武士は普段は何をしていたと思いますか。

3分間で,考えつくことをすべてノートに書かせる。

・狩りをしている・遊んでいる・田や畑の仕事をしている・見はりをしている・ご飯をつくったりしている・弓や槍の稽古・馬の世話

意見が出つくしたところで説明する。

武士は普段は下人や家来の農民を使って,自分でも農業を営んだのです。一方,常に弓術や馬術などの武芸をねって,心身を鍛えました。名を重んじ,恥を知ることを中心とした武士の道徳が生まれてくるのもこの頃です。これを「弓馬の道」または「もののふの道」と言いました。

発問6 武士たちは鎌倉に住みましたか。

鎌倉には2万人くらいの人しか住めませんでした。ですから武士たちは,自分たちの領地に住んだのです。武士たちは,将軍に対する義務として,戦いがあれば一族や家来を率いて,鎌倉に集合したのです。

生徒たちから,「いざ鎌倉」という呟きが聞かれた。

鎌倉時代の中ごろになると,守護や地頭をはじめ,有力な武士たちが ,力をつけてきます。守護や国司を,地頭は荘園領主をおさえるようになりました。荘園領主の中には,地頭に荘園の半分を与える者もいました。

発問7 教科書には「農業が進歩し,米と麦の二毛作が行われ始めた」とあります。農業の進歩とは何でしょう。

二毛作については説明をする。機具の進歩,栽培方法などの意見が出る。

正解は肥料の進歩です。灰や人の糞が使われるようになったことです。


前ページTOSSインターネットランドご意見・ご感想

Copyright (C) 2004 TOSS-JHS. All Rights Reserved.
TOSS(登録商標第4324345号)、インターネットランド(登録商標4468327号)
このサイト及び全ての登録コンテンツは,著作権フリーではありません。