海とごみ

私のホームポートは笠岡市の笠岡港だが、いつ海に出ても思うのはなんとごみの多い海域だろう
特に困るのが、スーパーなどのナイロン袋だ、あのナイロン袋は大型船から小さなモーターボートまで、オーバーヒートの原因となる

船のエンジンの冷却水は海水をくみ上げそれをエンジンのヒートチェンジャーという、車で言えばラジェターのようなところで熱交換して
あたたまった海水を海にもどしている
海水の取り入れ口にナイロン袋がくっつくと海水がはいらなくなり、エンジンはオーバーヒートしてしまう、ひどいときには漂流だ

全部の海のナイロン袋が直接海へ捨てられたものではなく、道路へ捨てられたナイロン袋が雨や風で川に流され、海へと流れ着く
しかもナイロンは腐敗せず、海面近くを浮いて漂っているので、小さい船外機のモーターボートなどは特に給水口へかかりやすい
道路や川にごみを捨てないようにしましょう

瀬戸内海は、特にごみの多い海域で有名だが、台風の後など川から大量の水が流れ込んだ後はいろいろなごみが浮遊している
私が見たごみで大きいのは、200リッターのドラム缶、ホイール付きタイヤ、ドラム缶くらいのブイ、50センチくらいのプラスチックコンテナ
大きなベニヤ板、流木、ロープなど
いずれもボートが引っ掛ければペラや舵板など破損して航行不能となる

小さなごみで多いのはペットボトルと空き缶、発砲スチロールの食品容器、コンビニ袋にゴミを入れて捨てているものもある

船に乗る人も乗らない人もこれ以上地球の海を汚すのはやめよう、みんなの海だから