4ストローク船外機                                                     
 
最近、各船外機メーカーから発売されて話題になっているのが4ストロークの船外機である主なメーカーのヤマハ、ホンダ、スズキなどは、115馬力クラスまで発売していて、今年秋には、ヤマハとホンダ
は225馬力が発売になるし、スズキも140馬力が発売されるらしい

では、なぜ最近4ストロークが話題になっているかというと、確かにメーカーさんのうたい文句の通り、低燃費
静か、クリーンな排気といいことばかりなのだ
今までの2サイクル船外機の欠点だった高燃費、高騒音、クリーンでない排気など欠点をカバーしている
今日の日本の自動車エンジンの技術力を持ってすれば簡単なことのように思えるが、自動車エンジンと船外機
は事情が少し違う
車のエンジンに比べて船外機は使用環境が何倍も厳しいのだ

4ストロークエンジンもいいことだらけのようだが、技術屋サイドから見ると2サイクルと相反する問題がある
給排気バルブを持つので動弁機構の重量が増え、部品点数も増える、オイルパンやオイルフィルターのスペース
も必要になる、同じ排気量だと、2サイクルより出力が小さい
一番メーカーとして苦労するのは、小型軽量化だろう、225馬力の展示船外機を見たが、3000ccクラスのエンジンをよくここまでコンパクトに作ったと感心するが、今までの船外機のイメージからすると、でかいのだ

日本のオートバイがかつてそうだったように、2サイクル全盛の時代があった、ホンダは4サイクルを主体で作ったがそれでも、モトクロツサーのワークス
マシンはやはり、2サイクルを作った
スズキなどは、750の2サイクル水冷のバイクまであったのだ
カワサキも2サイクル3気筒空冷500ccのバイクがあってちょっとスロットルを開け気味でスタートするとすぐ前輪がウイリーして一輪走行になってしまい
怖いバイクだった

日本のバイクは輸出では世界一になってしまったが、ホンダ以外のメーカーは、アメリカから4サイクルにしてください、と言われ原付バイクを除いて
ほとんど4サイクルになってしまった

バイクメーカーが船外機を作っているのは、かつての2サイクルエンジンのノウハウがあるからかも知れない、船外機には2サイクルが適していたのだ
軽量コンパクトに作れる、部品点数が少なく動弁機構もないので故障が少ない、パワーウエイトレシオが小さいなどいいことが多かったのだ

しかし、だんだんと環境問題が厳しくなると、2サイクルの欠点、CO,NOXの多い排気、悪い燃費、多いオイルの消費などが問題になってきたのだ
車やバイクがほとんど、4サイクルになってしまったが、50CCのスクーターや農機の草刈機のエンジンなどは2サイクルが使われるでしよう

私も、次の船外機を交換するときは、少し馬力アップして4サイクルにしたいと思う

YOUZOU