1.デントリペアの環境
デントリペアは従来の板金塗装に比べて環境にやさしくエコな修理方法で、知らず知らずのうちに
CO2の削減やVOC(揮発性有機化合物 volatile organic compounds:揮発性を有し、大気中で気体状
となる有機化合物、トルエン、キシレン、酢酸エチル等)の発生抑制に寄与することになります。
数値で見ると
CO2は1875g(京都議定書の国民1人当たりの削減目標のおよそ2日分)の削減が、
VOCは発生量ゼロで板金塗装で発生する300gのVOC発生抑制 が出来るのです。
しかしながら、デントリペアは万能ではなく、従来の板金塗装なくしては修理できないへこみも多くあります。
へこみの形状に応じた修理方法を選択することが肝要であり、まずは相談して頂きたい。
2.従来の板金塗装とデントリペアによるへこみ修理のCO2排出量の比較
ドア部分のへこみを修理した場合、下表の通り、板金塗装では1895gのCO2が排出されることになるの
に対して、デントリペアでは20gとなり1875gの削減ができることになります。
ちなみに、現在、国民1人あたりが排出するCo2は、1日平均で約6kg。京都議定書で、日本が約束
したCo2の削減目標は6%で、それを実現するためには、国民1人あたり1日、1kgのCo2を削減しな
ければなりません。
従って、デントリペアでの修理をすると約2日分のCO2削減目標が果たせることになるのです。
(表2)CO2排出量の比較
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一般的な板金塗装 |
デントリペア |
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工程 |
使用機器(電力) |
工程 |
使用機器(電力) |
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旧塗膜剥離 |
サンダー(200W×5分=0.08kWh) |
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へこみの修正 |
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へこみの修正 |
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清掃・脱脂 |
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板金パテ塗布 |
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研磨 |
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清掃・脱脂 |
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ポリパテ塗布 |
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研磨 |
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パテ面仕上げ |
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プラサフ用足付け |
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脱脂・清掃 |
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プラサフ塗装・乾燥 |
ヒーター(1kW×10分=0.17kwh) |
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プラサフ研ぎ |
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旧塗膜足付け |
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脱脂・清掃 |
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上塗り塗装・乾燥 |
ヒーター(1kW×10分=0.17kwh) |
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クリヤー塗装・乾燥 |
ヒーター(1kW×10分=0.17kwh) |
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ブツとり |
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磨き |
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磨き |
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常時使用 |
蛍光灯 作業灯として使用 (40W×10本×8h=3.2kWh) |
常時使用 |
蛍光灯 へこみを正確に見るため (20W×1本×2h=0.04kWh) |
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合計消費電力 |
3.79kWh |
合計消費電力 |
0.04kWh |
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CO2排出量換算 |
1895g |
CO2排出量換算 |
20g |
※ 電力とCO2排出量の換算係数は、国内大手電気機器メーカーの換算数値 500g=CO2/1kWh を使用。
3.従来の板金塗装とデントリペアによるへこみ修理のVOC発生量の比較
下表の通り、デントリペアではVOCの発生はゼロです。
自動車製造業界では、水性塗料への移行や発生したVOCの処理方法改善等の取り組みが積極的に行なわれていますが、
板金塗装業界は中小企業や個人事業者が多く設備費用がかかり、材料費がアップする取り組みであるため、改善ができる
ところは限られてくる状況と思います。
(参考)VOC とは揮発性有機化合物の意味であり、常圧で常温以下の沸点もしくは大きな蒸気分圧を
持ち揮発しやすい物質の総称でであり主に人造物質を指しメタンを除く、比重は水よりも重く、
低粘性、難分解性であることが多いため、地層粒子の間に浸透して土壌・地下水を汚染する
ことがある。一方、揮発して大気中で光化学反応を起こし光化学オキシダントやSPM(浮遊粒子
状物質)発生の原因となると考えられている。
(表3) VOC発生量の比較
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一般的な板金塗装 |
デントリペア |
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工程 |
VOC発生源(発生量) |
工程 |
VOC発生源 |
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旧塗膜剥離 |
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へこみの修正 |
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へこみの修正 |
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清掃・脱脂 |
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板金パテ塗布 |
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研磨 |
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清掃・脱脂 |
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ポリパテ塗布 |
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研磨 |
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パテ面仕上げ |
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プラサフ用足付け |
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脱脂・清掃 |
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プラサフ塗装・乾燥 |
塗料(有機溶剤での希釈後 VOC=500g/L 、実質発生量は100g) |
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プラサフ研ぎ |
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旧塗膜足付け |
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脱脂・清掃 |
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上塗り塗装・乾燥 |
塗料(有機溶剤での希釈後 VOC=500g/L 、実質発生量は100g) |
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クリヤー塗装・乾燥 |
塗料(有機溶剤での希釈後 VOC=500g/L 、実質発生量は100g) |
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ブツとり |
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磨き |
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磨き |
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VOC発生量 合計 |
300g |
VOC発生量 合計 |
0g |
※ 塗料から発生するVOCの量は、海外大手塗料メーカーの公表値より引用。